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血液腫瘍科

最終更新日:2020年5月8日
血液腫瘍科は1977年に開設されて以来、全国でも有数の小児血液・腫瘍疾患専門施設としてたくさんのこども達を診療してきました。

<小児がん拠点病院、がんゲノム医療連携病院,血友病診療連携ブロック拠点病院として>
当院は、2019年度より、わが国に15ある小児がん拠点病院に選定され、今までに増して、小児がん診療、患者さん、ご家族の支援、医療・フォローアップ体制整備、臨床研究に力を入れています。さらに、2020年がんゲノム医療連携病院となり、拠点病院である成育医療研究センターと共に、小児がんのゲノム医療の実践を開始しました。
また、長年血友病診療に取り組んできており、2018年に発足した日本血栓止血学会血友病診療連携委員会の認定する東海・北陸ブロックの血友病診療連携ブロック拠点病院に指定され、血友病診療、患者・家族支援、医療機関の連携に中心的な役割を担っています。

<小児がん、難治性血液疾患に対する質の高い診療、患者さん・ご家族のケアを行っています。>
当科は、白血病、脳腫瘍、神経芽腫を始めとするほぼすべての小児がん、血友病、骨髄不全をはじめとする血液疾患に対応しています。県東部、中部の悪性骨腫瘍以外の小児がんは、すべて当院に集約されており、県西部や近隣の県からも患者さんを受け入れています。
静岡県の骨髄バンクならびに臍帯血バンクを介した造血幹細胞移植指定施設となっており、骨髄移植、臍帯血移植、末梢血幹細胞移植といった造血細胞移植も行っています。
当院は、小児病院として小児に特化した専門性の高い小児外科、脳神経外科を始めとする外科系診療科、内科系診療科、小児集中治療室(PICU)が設置されており、腫瘍カンファレンス、脳腫瘍カンファレンスといった合同カンファレンスを通じて密に連携しているため、小児がんに対する高度な集学的治療が可能です。がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師を含む看護スタッフ、薬剤師、保育士、チャイルドライフスペシャリスト、臨床心理士、栄養士、理学療法士、作業療法士など、こども達やご家族を、発達、心理を含めた様々な面からサポートするスタッフもそろっています。私達は、こうした小児医療・ケアのスペシャリスト達と協力しながら、病気だけでなく患者さん全体をみるようにして、日々診療にあたっています。

<小児がん相談室を開設しています。>
当院は、小児がんでお悩みの患者さまおよびご家族を対象に、「小児がん相談室」を設置しております。小児がんは飛躍的に「治る病気」になってきましたが、がん治療を受けるお子さまや支えるご家族にとっては、多様な悩みや不安が存在します。また病気が治ってからも、様々な問題を抱える方がいらっしゃいます。小児がん相談室は、治療中・治療後のお子さまやご家族をサポートするお手伝いをします。また、患者会の支援やピアサポートも行っています。詳しくは小児がん相談室のホームページ(http://www.shizuoka-pho.jp/kodomo/childhood-cancer/cancer-consultation/index.html)をご覧下さい。

<臨床研究を通じてよりよい治療の開発に貢献しています。>
小児の血液・腫瘍疾患の診療をよりよくするために、全国の小児血液腫瘍専門施設が共同してグループをつくり、多施設共同研究を行っています(日本小児がん研究グループ, JCCG)。当施設もJCCGに参加し、臨床試験、臨床研究を積極的に実施しています。小児がん拠点病院となり、小児がんの治験も積極的に行っていきます。
再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、先天性骨髄不全症候群の診断、疫学に関する多施設共同研究にも参加しています。
京都大学、名古屋大学、弘前大学等と共に、小児血液・腫瘍の基礎的な研究も行っています。

<県内外の施設と力を合わせて、最良の診療を行います。>
静岡県の拠点施設として、静岡県立静岡がんセンター、浜松医科大学と、患者さんの紹介、合同カンファレンス、研究会での情報交換を通じ、密接に連携し、地域性やお互いの長所を生かして最良の診療を目指しています。
静岡県立静岡がんセンターは、わが国における陽子線治療の先駆けとなった施設で、以前より適応のある小児のがん患者さんに対して、陽子線治療を行ってきました。両院の診療グループの合同カンファレンスを開催し、適応、照射方法の確認を行いながら、陽子線治療を取り入れています。
在宅医療に関しては、地域の医療機関、訪問看護ステーションと連携し、合同カンファレンス、患者自宅訪問を行い、円滑な在宅診療への移行を図っています。
また、東海北陸ブロックの小児がん拠点病院である名古屋大学、三重大学、小児がん連携病院をはじめ、全国の専門施設とも連携して診療を行っています。

<長期フォローアップ、AYA世代がんについて、継続的な診療・支援を行います。>
小児がん経験者の長期フォローアップ、AYA世代がん患者の診療・支援のため、静岡県がん診療連携協議会に小児・AYA世代がん部会を設立しました。県内に3つの拠点、東部:静岡がんセンター、中部:当院と静岡県立総合病院の連携、西部:浜松医科大学をおき、これを中核として、ネットワークを構築します。これにより、小児と成人領域の協力を進め、患者さん、ご家族に継続的な診療・支援を届けようとするものです。当院は部会事務局として、中心的な役割を担っています。小児科だけでなく、成人診療科、看護、がん相談部門が連携し、AYA世代がん患者の支援体制を整備します。また、県疾病対策課、ハローワーク、教育機関、生殖医療ネットワークと連携し、AYA世代がん患者の課題に対応します。

<外来は月曜を除く平日毎日あり、長期フォローアップ外来を開設しています。>
血液腫瘍科の外来は月曜日を除く毎日あります。外来化学療法室があり、外来での化学療法も行っています。小児がん経験者のための長期フォローアップ外来を開設し、循環器科、内分泌科、腎臓内科、歯科と協力し、晩期合併症のフォロー、病気に対する理解や気持ちの確認、成人医療施設への橋渡しを行っています。

<患者さん・ご家族のからだ・こころの痛みを和らげる緩和ケアチームがあります。>
当院では2009年に緩和ケアチームが発足し、緩和ケア医、こころの診療科医、麻酔科医、薬剤師、看護師、臨床心理士、チャイルドライフスペシャリスト、保育士、ファシリティードッグも加わり、活動しています。毎週水曜日にカンファレンス、回診を行い、幅広く活発な意見を交わし、疼痛緩和、本人、きょうだいを含めた家族のケアについて検討し、実施しています。

<血友病の拠点病院です。>
当院は血友病の専門施設であり、血液凝固科、整形外科、歯科、看護師、臨床心理士と協力し、血友病包括外来を開設し、またサマーキャンプ等を通じて自己注射の指導をする等、きめ細やかな診療を行っています。地域医療機関と、ネットワークを形成し、県内各地で開催する研究会や症例検討会を通じて連携をはかっています。
詳しくは血液凝固科のホームページ(http://www.shizuoka-pho.jp/kodomo/department/hematapostema/blood-clotting/index.html)をご覧下さい。

<小児血液・腫瘍領域の専門医を育成します。>
日本血液学会認定血液研修施設、小児血液・がん学会研修施設、日本がん治療認定医機構による認定研修施設であり、専門医の育成にも尽力しています。
当科には県内外から多くの新規患者紹介があり、血液腫瘍性疾患の治療や病態解明に関連した学会発表や論文投稿も積極的に行っています。後期研修医の短期研修も受け入れ、教育面でも血液疾患や小児がんの充実した研修が受けられます。今後も小児血液腫瘍専門医を志す若手医師を育成していきます。

対象疾患

  • 白血病、悪性リンパ腫
  • 神経芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫、横紋筋肉腫、網膜芽細胞腫など固形腫瘍
  • 髄芽腫、神経膠腫など脳腫瘍
  • 血友病、血液凝固異常症
  • 再生不良性貧血、先天性骨髄不全、骨髄異形成症候群、若年性骨髄単球性白血病、好中球減少症、特発性血小板減少性紫斑病など

週間診療予定表

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日
午前-渡邉渡邉髙地(第3・4週)小倉(第2週)堀越渡邉
午後-堀越
緩和ケア外来
小児がん長期フォローアップ外来(第4週)小倉(第1・3・5週)
血友病包括外来(第2週)
血友病教育外来(第1・3週)
小倉