グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



診療科
ホーム  >  診療科  > 神経科  > 主な対象疾患

主な対象疾患

最終更新日:2014年12月12日

神経科は、中枢神経とよばれる脳・脊髄、末梢神経や筋肉の内科的な病気を診療します。


運動発達が遅れる

発達には個人差があります。ほかの子どもたちより早く歩き始めたり言葉を話したからといって、将来優秀になるわけではありません。すこし発達が遅くても、あせらずに大きな気持ちで見守ってあげる事が大切です。
私たちが気になる運動発達の遅れは、「5ヵ月になっても首がすわらない。8ヵ月で寝返りをしない。10ヵ月でお坐りをしない。1歳6ヵ月で歩かない。」などです。このような症状があったからといって、将来遅れを残すとは限りません。良性低緊張症では乳児期に体が柔らかく運動発達が遅れますが、1歳半頃までに発達が追いつきます。
発達が正常でも体が柔らかすぎたり、かたすぎる、半身の動きが悪い、ミルクがうまく飲めないといった時は注意が必要です。

発語、言葉の理解が遅れる

赤ちゃんは「マママ」「ダダダ」など喃語という意味のない言葉を話し、10ヵ月から1歳4ヵ月頃に意味のある単語を話します。2歳からは2語文、3歳からは3語文を話します。1歳半には簡単な命令がいくつかわかり、1歳10ヵ月ごろには「目はどれ」というと目を指差すことができます。
2歳過ぎても意味のある言葉が出ない、簡単な命令がわからない、視線が合わないなどの症状がある時は注意が必要です。話し言葉が遅れても言葉の理解が問題なければ、4歳ごろまでに発語が追いつく可能性が高いです。

けいれんを繰り返す

乳幼児期は「熱性けいれん」という発熱時にけいれんをおこす病気が多いです。意識がなくなり全身に力を入れ数分で止まりますが、まれに30分以上続くことがあります。1~2回で終わる場合が多いですが、2~3回以上繰り返す時は、発熱時にダイアップ坐薬を入れて熱性けいれんを予防します。
熱がない時にけいれんや意識消失を繰り返す病気を「てんかん」といいます。発作の型は多彩で、適切な抗けいれん薬を選択して内服します。熱性けいれん、てんかん以外に急性や慢性の病気でけいれんを繰り返すことがあります。

急に意識がなくなる、手足が動かない

急に意識がなくなって呼びかけに反応しない症状には、様々の原因があります。失神、過呼吸症候群、ヒステリーなど心理的な問題、低血圧、てんかん発作・頭蓋内出血・脳梗塞・急性脳症・脳炎など神経の病気、QT延長症候群など心臓の病気があります。意識がなかなか回復しなかったり、初めて意識がなくなったりしたら、呼吸と脈拍を確認して早めに医療機関を受診しましょう。
手足が動かない時は、けいれん後の一過性の麻痺や急性の脳障害、脊髄炎、末梢神経障害、筋炎の可能性があります。

慢性の頭痛を繰り返す

子どもでも頭がずきずきしたり、頭を締めつけられるような頭痛を繰り返すことがあります。片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛のみでなく、低血圧、心身症、てんかんやまれに脳腫瘍など様々な原因があります。原因に応じた治療を進めます。

一度できたことができなくなる

順調に発達してきたのに、ある年齢から発達が長い期間とまったり、一度できたことができなくなる場合があります。弟や妹が生まれて「赤ちゃんがえり」したのであれば心配いりません。
しかし、寝返りやお坐りができたのにできなくなる、普通に歩けたのに歩けなくなる症状があれば、進行性の神経の病気がないか気をつけなければなりません。デュシャンヌ型筋ジストロフィー症という筋肉の病気では、歩くことができたのに幼児期から立ち上がるのが大変になり、小学校高学年から中学で歩けなくなります。