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主な検査と治療

最終更新日:2014年12月17日

神経科で行う検査

患者さんの症状に応じて、次の検査の中から必要なものを選びます。

血液検査

血算、生化学、血液ガス、甲状腺機能、ウイルス抗体価、自己免疫の検査、薬物血中濃度、酵素活性、染色体、遺伝子診断

尿検査

感染、腎機能障害の有無。異常代謝産物の測定

髄液検査

一般的な検査(細胞数、糖、蛋白、IgG)、ウイルス抗体価、ミエリン塩基性蛋白、オリゴクローナルバンド

電気生理検査

脳波(EEG)、ビデオ脳波同時記録(てんかん発作を記録します)、聴性脳幹反応(ABR)、体性感覚誘発電位(SEP)、視覚誘発電位(VEP)、末梢神経伝導速度(NCV)、筋電図(EMG)

画像検査

CT・MRI(中枢神経や筋肉の形態を調べる)、SPECT(脳の血流量を調べる)

発達テスト、知能テスト、心理テスト

筋生検、末梢神経生検

筋肉や末梢神経の病気が疑われる時、麻酔をかけて筋肉や末梢神経の一部を採取し顕微鏡で調べます。

神経科で行う治療

けいれん重積

けいれんが30分以上続くか、意識が戻らずに30分以上けいれんを繰り返す状態で、脳に傷を残す可能性があります。血管を確保してジアゼパム、ミダゾラム、チオペンタール、フェニトインなどの抗けいれん薬を静脈注射します。どうしても止まらない場合は、人工呼吸管理をして抗けいれん薬を持続静注します。

熱性けいれん

2~3回以上繰り返す時は、ダイアップ坐薬0.5mg/kgを37.5℃以上になった時挿肛し、8時間後に38℃以上であれば、再度挿肛して終了にします。発熱時の治療だけで7~8割の熱性けいれんが抑えられ、毎日抗けいれん薬を内服しているのと同等の効果があります。
けいれんで初めて発熱に気づいたり、けいれん重積を繰り返す場合は、抗けいれん薬を毎日内服する場合があります。

てんかん

てんかんには、抗けいれん薬を一種類飲めばけいれんが止まり、2~3年で薬を中止できる予後良好なものから、抗けいれん薬を多種類飲んでもけいれんを止めることができない予後不良のものまであります。本院では10種類以上の抗けいれん薬を散剤、シロップから錠剤までそろえています。発症年齢、発作型、脳波からてんかんを分類し、抗けいれん薬を選択します。

急性脳症・脳炎

死亡率が高い急性の病気で、人工呼吸管理や強心剤を必要とする場合があります。脳浮腫の軽減と血液脳関門の保護のためステロイド、浸透圧利尿剤を使用、感染に対して抗ウイルス剤、免疫グロブリン、抗生剤を使用します。脳の保護のためけいれんのコントロールは重要です。重症の場合は体を冷やす軽度低体温療法を併用します。

自己免疫性神経疾患

自分の体の物質を異物と間違えて免疫が攻撃する自己免疫性の神経の病気には急性散在性脳脊髄炎、多発性硬化症、ラスムッセン脳炎、ギランーバレー症候群、多発性筋炎などがあります。ステロイド、免疫グロブリン、免疫抑制剤を症状に応じて使用します。効果が得られない時は腎臓内科に御協力いただき、血漿交換、血液濾過、免疫吸着療法を行うことがあります。

リハビリ

脳性麻痺児の理学・作業療法、自閉症児の作業療法を行っています。

言語・心理・療育相談

外来診察のみでなく、指導相談科の専門家に依頼します。