静岡県立こども病院 小児外科
- 生まれた日から吐く
- 生まれてから乳児期:続けて何回も吐き、ときには吐いたものや、うんちに血が混じる。
- 生後3ヵ月~3歳頃:一定の間隔(5~15分程度)でお腹を痛そうに泣く。吐いたり、うんちに血が混じったり、お腹が張ったすることもある。
以上のような場合、消化管が詰まっていたり、腸がねじれていたり、腸が腐りかかっていたりすることもあり、とても急いで処置を必要とする場合があります。
- 十二指腸など口側に近い腸でねじれが起こると、吐いた物に血が 混じることがあります。出生直後から3ヵ月頃までが多いですが、それ以上の年齢でもおこります。短時間に頻回に吐き、吐いたものに血が混じるときは、とても急いで処置を必要とする場合があります。
- 食道や胃が荒れても、吐いた物に血が混じることがあります。
腸が動くと痛いので泣く症状です。お腹が張ることも張らないこともあります。吐くこともあります。顔色がいつもより青ざめて見えることもあります。3ヵ月から3歳頃までに見られ、特に1歳以下の年齢に多いです。うんちに血が混じると、腸重積の診断はほぼ確定的です。急いで処置を受けることが必要です。
- 出生数日以内からお腹が張っているときは次のようなものが考えられ、大至急、専門の医者を受診することが奨められます。
a. 腸が詰まっている
b. お腹に腫瘍がある
c. 腎臓がはれている
d. 消化管のどこかが破れている - 乳児期以後では、嘔吐や腹痛がなければ、時間を争って受診を急ぐ必要は少ないと思われますが、至急医師の診察を受けることが奨められます。
幼児期以後で、三輪車や自転車のハンドルや、事故が原因として多いです。内蔵が傷ついていることが疑われます。緊急性が高いです。