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診療科

臨床指標

最終更新日:2022年9月9日

形成外科の診療実績と年間手術件数は下記のとおりで、全身麻酔手術の約70%は日帰りで行なっています。


外来・入院に関する指標

1)外来に関する指標について

静岡県立こども病院 形成外科では、小児特有の形成外科疾患の治療を行っております。頭(頭蓋縫合早期癒合症など)、顔(口唇口蓋裂、耳介変形、眼瞼下垂症、顔面骨骨折など)や四肢(合指症、多指症など)、体幹(臍ヘルニアなど)の先天異常や、腫瘍・母斑・血管腫など体表の外科的治療を中心に体表の形態異常も治療を行っております。特に当院は、頭蓋顔面・口蓋裂センターを開設しており、県内で出生する口唇口蓋裂のお子さんの多くを治療しています。毎年40-50名の口唇口蓋裂のお子さんの新患があり、年間100例以上の口唇口蓋裂関連手術をおこなっております。初診時よりご両親に言葉や顔貌の変化が安定する成長終了するまでの継続的な受診が重要であることを説明しているため、年間の診療患者数は約1000名で、形成外科の再来患者数の約2割を占めています。口唇口蓋裂の治療は出生後の哺乳指導から、成長終了の成人まで整容的、機能的な治療が必要になります。
1/1000程度の発生率と言われている多指症や合指症などの四肢の先天異常の手術が毎年30人程度あり、出生率などから推測すると静岡県中部や東部のほとんどの症例がこども病院で手術を受けていると考えられます。
血管腫瘍レーザーの最新機種(Vビーム)を導入しております。レーザー治療は日帰り全身麻酔で行っております。小児血管腫のレーザー治療は当院にほぼ集中しています。乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法は第一選択となりつつある治療療法です。当院では幼少期より小児科と合同で安全にプロプラノロール内服治療をおこなっております。
異所性蒙古斑、太田母斑、扁平母斑などに対するレーザー治療も行っております。日帰り全身麻酔です。

2)入院に関する指標について

2021年度の全身麻酔の数は578人で、口唇裂・口蓋裂、頭蓋縫合早期癒合症、顎変形症、四肢先天異常、眼瞼・耳介先天異常、体幹先天異常なの先天異常が369人と6割以上を占めています。形成外科で行われる全身麻酔手術の70%以上が日帰りで行われており、手術を受けるお子さんだけでなく、ご両親の負担も軽減されるように努めています。

手術に関する指標

下記の表1参考。

表1.手術患者の内訳[634名(52)]

区分件数
全身麻酔局所麻酔・その他
I.外傷10111
II.先天異常36916385
III.腫瘍10212114
IV.瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド19524
V.難治性潰瘍105
VI.炎症・変性疾患426
VII.美容(手術)000
VIII.その他202
Extra.レーザー治療711687
大分類計57852634