グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



診療科
ホーム  > 診療科  > 心臓血管外科  > ハイブリッド手術  > 経皮的僧帽弁接合不全修復術

経皮的僧帽弁接合不全修復術

最終更新日:2020年4月13日

僧帽弁閉鎖不全症とは

心臓の構造のなかで、左房と左室の間にある膜状の構造を僧帽弁といいます。僧帽弁の働きで左房から左室に送り出された血液は、左室が収縮した際、一方向性に大動脈へ向かい全身に循環します。しかし、僧帽弁に連なる腱が切れたり、左室や左房が過度に大きくなったりすると、僧帽弁がうまく閉じなくなることがあり、逆流が生じます。その量が増えると、息切れ、むくみといった心不全症状や心房細動という不整脈を呈することがあります。このような病状を僧帽弁閉鎖不全症と呼び、高度になると、薬剤治療は功を奏さず、僧帽弁の修復術や人工弁への置き換えが必要となります。

正常の僧帽弁

正常の僧帽弁

高度の僧帽弁閉鎖不全症

高度の僧帽弁閉鎖不全症

カテーテル手法により僧帽弁逆流を軽減する治療

重症僧帽弁閉鎖不全症に対する治療は、まず外科的に自己弁を修復したり人工弁置換術が可能か、検討されます。外科手術による僧帽弁修復術や弁置換術は、中長期的な治療成績がよく、標準的な治療法です。半面、手術による侵襲や負担が伴います。
しかし、高齢、心機能低下、透析、すでにバイパス術をうけたことがあるなど、外科手術のリスクが大きい場合には、カテーテルによる僧帽弁へのアプローチで修復を試みる治療が応用されるようになりました。
経皮的僧帽弁接合不全修復術は、完全な修復や根治はできないながらも、経大腿静脈アプローチによる侵襲性の低いカテーテル法で、僧帽弁閉鎖不全による逆流を軽減することにより、心不全症状の改善や生活レベルの向上を得ることを目指します。

カテーテルを経由し、左房に持ち込んだクリップを僧帽弁の下(左室側)に差し込み、うまく閉鎖できない弁尖をクリップでとめる手法

カテーテルを経由し、左房に持ち込んだクリップを僧帽弁の下(左室側)に差し込み、うまく閉鎖できない弁尖をクリップでとめる手法です。
画像提供アボット バスキュラー/Source: Abbott Vascular

日本国内では、2018年4月から保険償還され、10月からは当院でも、この治療を受けていただくことが可能となりました。

ハイブリッド手術室

実績

当院の僧帽弁クリップ術診療実績

当院では、2018年10月~2019年7月の期間に、20名の方に治療を提供しました。平均年齢は75歳、治療後は逆流の低減をえることができ、術後30日までの死亡率0%と安全性の高い治療です。全身麻酔により、治療がなされますが、手術翌日には、座位で食事をとることが可能であり、リハビリを開始します。

お問合せ

TAVI、経皮的僧帽弁接合不全修復術を含む、構造的心疾患の経カテーテル的な治療が適応される場合、解剖学的な条件など、安全に提供させていただくために、適応基準が検討されます。治療に関するご相談、ご質問につきましては、かかりつけの先生と相談の上、お問合せください。
●ご予約・ご相談は
循環器外来のご予約(病診連携室)
Tel 054-200-6270 Fax 054-200-6271 (受付時間 平日8時30分~17時00分)

症例のご相談は代表電話で「循環器センター」へ
Tel 054-247-6111 (循環器内科・心臓血管外科外来受付時間 平日8時30分~17時00分)