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心房中隔欠損に対するIVR(カテーテル治療)


先天性心疾患のなかでも頻度の高い「心房中隔欠損症」は、従来胸を切開して人工心肺を使用する外科手術により,心房中隔の穴(欠損孔)を閉じる治療がおこなわれた病気でしたが、近年体への負担の少なく、傷のできないカテーテル治療が主流になっています。 当院でも、この治療が日本に導入された2006年から治療を開始し、静岡県では最も早くこの治療を始めており、子どもから大人まで、全国的にみても豊富な治療経験を有しています。
欠損孔を閉鎖する閉鎖栓は、従来のものに加えて、2016年および2021年に導入された閉鎖栓を加えて、現在4種類が使用可能です (下図参照)。
患者さんの欠損孔の状態を詳しく診断し、4種類の閉鎖栓から最も患者さんに合ったものを選択し治療を行ないます。

心房中隔欠損閉鎖デバイスの例


心房中隔欠損の説明と治療の流れ

心房中隔欠損とは

心房中隔欠損とは

心房中隔欠損とは、心臓の左心房と右心房を仕切る心房中隔に、穴が開いている疾患です。穴である欠損孔を通り、左心房から右心房へ血液が流入することで、右心房や右心室、肺の血液量が増加します。増加が続くと、右心房や右心室の負担が増え、体重の増えが悪くなる、風邪や肺炎などの呼吸器疾患にかかりやすくなるほか、心不全へ進行することもあります。長期間経過すると、右心不全、不整脈、肺高血圧等をおこす可能性があります。自覚症状がないまま学校検診や会社の健康診断、妊娠出産時などに心電図異常やレントゲン異常などで見つかることも多いです。
穴の大きさが小さい場合には治療を行わず経過観察をすることもありますが、穴が大きく左心房から右心房へもれる血液の量が多い場合には、治療が必要になります。

治療方法

治療には、胸を切開して欠損孔を直接治療する心臓外科治療と、カテーテルを用いた治療の2つの方法があります。カテーテル治療は体に負担の少ない低侵襲治療であり、外科手術に比べて胸部に傷がない、痛みや苦痛が少ない、入院期間が短いといった利点があります。対象は年齢3~4歳、体重15kg前後からですが、欠損孔の大きさや場所によってはカテーテル治療が難しい場合もあります。

大体静脈よりデリバリーシースを挿入し、右心房側より欠損孔を通して、左心房へアプローチします。

左心房にあるデリバリーシースの先端まで閉鎖栓を進め、左心房のかさを開きます。

閉鎖栓の中心部まで広げ、欠損孔に近づけます。

閉鎖栓中心部を欠損孔の位置に合わせます。

右心房側のかさを開きます。

閉鎖栓が確実に留置されたことを確認した後、プレッシャーを外し、治療を終了します。
日本ライフライン(株)より提供

検査と治療のながれ

乳幼児の患者さんでは、通常外来の心エコー検査で判定できますが、それ以上の体の大きな患者さんでは、通常の心エコー検査では見えづらく厳密に判定できないため、事前に「経食道心エコー検査」によって安全に治療できるかどうかを判定することがあります。その他血液検査、レントゲン検査、心電図、心臓MRI検査など、患者さんごとに合わせて必要な検査を行います。
患者さんの状況・希望に応じて、事前に日帰り経食道心エコー検査による適応判定を行う場合と、1回の入院で検査、治療を完結させて頂く場合があります。通常、入院期間は3泊4日です。

治療後の生活

退院後は定期的に外来で診察を行います。術後6ヵ月間は血栓ができることを防ぐ薬を内服します。術後1ヵ月は閉鎖栓が外れてしまうため運動を避けていただく必要があります。
受診希望、お問い合わせがあれば、下記までご連絡下さい。

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