グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



当院をご利用される方
ホーム  > 当院をご利用される方  > 診療科紹介  > 成人先天性心疾患科

成人先天性心疾患科

最終更新日:2023年4月21日
2005年1月より静岡こども病院の医師が循環器科の専門外来として成人先天性心疾患の診療を行っていましたが、2020年2月に当院に成人先天性心疾患の専門医が着任し、こども病院の医師と共に成人先天性心疾患科として診療を開始しました。成人先天性心疾患科は、生まれた時からすでに心臓に問題をお持ちの方で、幼少期の手術等に関係なく、現在も経過観察が必要とされて成人期を迎えられた方、また成人期になって初めて先天性の心臓の病気と診断された方が対象となります。対象となる疾患は、生まれながらの心臓血管の構造異常等の先天性心疾患やチャネル病 (QT延長症候群やカテコラミン感受性多形性心疾患)などの遺伝性心疾患となります。

受診を必要とされる患者さんの具体例として、代表的な疾患であるファロー四徴で説明します。この疾患はチアノーゼ (低酸素血症)を呈し、多くの場合小児期に手術を受けていただいています。その手術の目的は、チアノーゼを無くすために、生まれつきの心臓の異常を修復しながら、血液の流れを正常にすることです。血液の流れが正常になりチアノーゼという症状がなくなることから根治術と呼んでいますが、心臓の構造は、心臓の修復に持って生まれた心臓の異常構造を利用しているため正常と全く同じではありません。手術後はチアノーゼがなくなり、運動制限もなく、完治したかのように思われるかもしれません。しかし、根治ということはなく、元々十分に形作られていない肺動脈弁を利用していますので、成人期に肺動脈弁の機能が低下し逆流を起こします。逆流による右心室の負担が増えて、進行すると、心房性、心室性不整脈、そして疲れやすいとか浮腫などの右室不全症状が出現してします。このような患者さんには、一見健康な状態であっても、慎重に経過観察をし、心不全症状が出てくる前に、心臓の機能を保つための治療が必要となります。治療は、右室負荷を軽減するようなお薬や、そもそもの原因である肺動脈弁逆流を改善させる肺動脈弁置換術を行います。また同様の例として、フォンタン手術を受けられた患者さんも対象となります。
また、当院は、成人先天性心疾患学会認定の総合修練施設です。

スタッフ紹介

職名氏名専門領域
学会専門医資格等
副院長
兼成人先天性心疾患科科長
猪飼 秋夫静岡県立こども病院副院長
外科専門医 外科指導医
心臓血管外科医専門医
心臓血管外科修練指導者
成人先天性心疾患暫定専門医
小野 安生嘱託医
小児科専門医
日本循環器学会専門医
田中 靖彦静岡県立こども病院副院長
静岡こども病院循環器科兼任
日本胎児心臓病学会 幹事
日本小児科医会国際部 委員
小児科専門医
小児循環器専門医
満下 紀恵静岡こども病院循環器科兼任
小児科専門医
小児科指導医
小児循環器専門医
胎児心エコー認証医
成人先天性心疾患暫定専門医
廣瀬 圭一静岡県立病院機構リサーチサポートセンター研究員
静岡こども病院心臓血管外科兼任
外科専門医 外科指導医
心臓血管外科医専門医
芳本 潤静岡こども病院循環器科兼任
小児科専門医
小児循環器専門医
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医
成人先天性心疾患暫定専門医
佐藤 慶介静岡こども病院循環器科兼任
小児科専門医
SCMR正会員
小児心臓MR研究会 理事
NCPRインストラクター
宮﨑 文小児科専門医
日本小児循環器学会専門医
日本循環器学会専門医
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医
成人先天性心疾患暫定専門医
植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療研修終了