CKDパス
CKD診療では、かかりつけ医と病院医が、二人とも主治医となって治療にあたることが少なくありません。これは、双方の長所を生かしたやり方です。患者さんにとって、かかりつけ医は相談しやすく、血圧や、肥満や、血糖、コレステロール、尿酸といったCKD進行のリスクとなるものへの普段の管理は、かかりつけ医が主体となって行った方がうまくいきます。一方、蓄尿検査での腎機能の詳細な評価、CKDの原因精査、CKDの合併症の検索、栄養指導といった特殊性・専門性の高いことについては、病院でしかできないものもあり、病院医が主体となって行った方がうまくいきます。患者さんは、定期的に専門医からの精査や指導を受けることで、安心感も得られます。
このように、病院と診療所が連携してCKD治療を行っていくうえで、データの共有はかかせません。静岡市では、医師会と病院が協議のうえ、静岡CKDパスを作成して、かかりつけ医と病院での血圧や検査結果を同じ書式のうえに記載するようにしております。
当院では900名以上のCKDの患者さんが、これまでにこのCKDパス表を用いて、診療所と連携して治療を行っております。
このように、病院と診療所が連携してCKD治療を行っていくうえで、データの共有はかかせません。静岡市では、医師会と病院が協議のうえ、静岡CKDパスを作成して、かかりつけ医と病院での血圧や検査結果を同じ書式のうえに記載するようにしております。
当院では900名以上のCKDの患者さんが、これまでにこのCKDパス表を用いて、診療所と連携して治療を行っております。
静岡CKDパスとは
かかりつけ医と病院の腎臓専門医が、一人の患者さんを共同で診るうえで、情報を共有するためのしくみです。静岡市医師会と静岡市内の腎臓専門医が中心となって作成しました。その仕組みのなかで、静岡CKDパス表は、一人の患者さんの腎臓に関するデータの推移が、一ページでわかるようにしてあります。
2025年秋にパス表をリニューアルしました。以下に例を挙げます。
かかりつけ医と腎臓専門医の連携が開始された2019年以降は、eGFRが低下しなくなっているのが、わかります。すべてのCKD患者がこのような良い経過となるわけではないですが、SGLT2阻害薬など新しい薬剤の登場で、CKDの予後は改善し、新規に透析を開始する患者数は減少しています。
2025年秋にパス表をリニューアルしました。以下に例を挙げます。
かかりつけ医と腎臓専門医の連携が開始された2019年以降は、eGFRが低下しなくなっているのが、わかります。すべてのCKD患者がこのような良い経過となるわけではないですが、SGLT2阻害薬など新しい薬剤の登場で、CKDの予後は改善し、新規に透析を開始する患者数は減少しています。

実際のCKDパス表
eGFR slopeとは
eGFRが時間経過とともに低下している程度を表します。
eGFR slopeが大きい方は、腎機能低下が速いことになり、末期腎不全に至る可能性が高いと言えます。
eGFR slopeが大きい方は、腎機能低下が速いことになり、末期腎不全に至る可能性が高いと言えます。
SGLT2阻害薬とは
もともとは、糖尿病の治療薬として開発された薬剤で、腎臓からの糖の排泄を促進することで、血糖値を低下させるものです。
その後の研究で、糖尿病を合併していないCKDの患者においても、eGFR slopeを緩やかにして腎臓の予後を改善することがわかり、多くのCKD患者に対して使われています。
その後の研究で、糖尿病を合併していないCKDの患者においても、eGFR slopeを緩やかにして腎臓の予後を改善することがわかり、多くのCKD患者に対して使われています。