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診療科

血液透析



血液透析とは

腎臓の機能が非常に悪くなると、体に溜まった老廃物や水分を体から出すことができません。血液透析は、大量の血液を一旦外に出し、医療機器によって老廃物や水分を除去し、体内に戻すことで、腎臓の代わりを担っています。

血液透析は、基本的に1回4時間、週3回の治療です。老廃物や水分の溜まり方の程度で、時間や回数が多くなることも、少なくなることもあります。
24時間、365日働き続ける腎臓の仕事を十分に肩代わりすることはできないため、食事制限や水分制限は必要であり、薬剤による、血圧、リン、カルシウム、貧血などの管理も必要となります。

シャント・透析カテーテルについて

血液透析では、大量の血液を一度に体外に出すため、太い血管から透析をおこないます。シャントまたは、透析カテーテル(植込み型、非植込み型)を使用します。それぞれ以下に説明します。

シャント

透析前にシャントを作る手術を受けて頂きます。
シャントとは、手術によって、主に上肢の静脈と動脈をつなげたものです。圧が高い動脈を静脈につなげることで、静脈に圧がかかり、徐々に静脈が太くなっていきます(太くなるまでの期間は2~3週間程度です)。太くなったシャントに2本針を刺し、一方から血液を出し、他方から血液を戻すことで透析を行います。

透析カテーテル

透析カテーテルを、首、または足の付け根の太い血管(静脈)に入れ、血液透析を行います。急激に腎臓が悪くなり、シャント作成・発達が間に合わない時や、心臓が悪い方、非常に血管が細くシャント手術ができない方に、カテーテルを使用した透析を行います。

カテーテルの欠点は、感染のしやすさです(易感染性)。カテーテルに沿って菌が体内に入る可能性があり、長期にカテーテルが必要な方は、カテーテルの入れ替えや、皮下にカテーテルを埋め込む処置をします。しかし、それでもシャントと比べると感染のリスクは高いといわれています。

合併症

次に透析における合併症、またその対応に関してお話しします。

【1】 低血圧

一度に多くの血液を体外に出す関係上、血液透析時は血圧が下がりやすくなります。透析中は適宜・一定の間隔で血圧を測定し、血圧が下がる際には、血圧を上げる薬を内服または点滴します。

【2】 出血

血液は体の外に出ると固まる性質があります。血液透析により、体外に血液を出すため、透析中は抗凝固薬という、血液を固まらせない薬を使います。そのため、出血のリスクが高くなります。
怪我の際に出血が止まりにくいことがあるため、圧迫し血を止める習慣をつけましょう。
消化管出血や脳出血などの内臓からの出血時や、手術の際には、抗凝固薬の変更をし、出血を悪化させない対応をします。

【3】 不整脈

透析における、体内の血液量や電解質(主にカリウム)の変化により、心房細動、その他の不整脈が起こりやすくなります。不整脈が起こりやすい方には、透析中に心電図モニターをつけさせて頂きます。不整脈が起こる際には、水分・カリウムの調節や、抗不整脈薬による治療を行います。

【4】 不均衡症候群

血液透析によって、血液中の老廃物が急激に除かれ、血液中の老廃物の濃度はすぐに下がりますが、組織中の濃度はゆっくりと下がっていきます。このことが特に問題となる組織は脳細胞です。血液と脳細胞の濃度の差ができることで、より濃い濃度の脳細胞に水分が移行し、脳浮腫を起こします。症状としては、頭痛、吐き気、倦怠感から、重症の場合には、けいれんや意識障害を来すこともあります。

血液透析を始めて開始する際(透析導入時)に起こりやすいため、透析導入の時期は、短時間で、透析の効率を下げて開始し、徐々に体を慣らすように、少しずつ時間・効率を上げていきます。また、場合によって脳浮腫予防の薬を使用します。

症状がある場合には、お近くのスタッフ、主治医にご報告ください。

最後に

血液透析中の方でお困りの際には、透析時にスタッフがおりますので、お声がけください。
これから透析が検討されている方で、さらに詳しい説明が聞きたい方には、当院では『そらまめ外来』という、特殊外来を設けております。腎臓担当医にお声がけください。
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