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臍帯血移植の紹介

最終更新日:2018年7月19日

臍帯血とは

赤ちゃんとお母さんをつないでいる「へその緒」の中に入っている血液のことです。この中には血液細胞を造る元になる「造血幹細胞」が含まれています。移植に使われる臍帯血は全国に10カ所ある臍帯血バンクに冷凍保存されています。
なお出産時の臍帯血の提供に関しては安全・精度管理の問題があるため臍帯血バンクの関連施設の産科のみになっています。

臍帯血移植とは

白血病などの血液疾患により正常な造血が行えない状態の骨髄(骨の中にある血液細胞を造る組織)を他のヒトの「造血幹細胞」でおきかえて治療することを同種造血幹細胞移植といいます。同種骨髄移植がこの代表ですが、近年同種末梢血幹細胞移植、非血縁者間臍帯血移植が行われるようになってきました。

臍帯血移植の特徴

有利な点

  • 出産後の臍帯から採取できるため、骨髄移植、末梢血幹細胞移植と違ってドナーへの負担、危険がありません。
  • 採取した臍帯血は長期間冷凍保存可能なため、必要な時期にあわせた早期の供給が可能です。
  • HLAという白血球の型が完全に一致しなくても移植後のGVHDという合併症が起こる頻度、重症度が低いためHLAが完全に一致しなくても移植は可能です。このため稀なHLAを持っている患者さん(=骨髄バンクでドナーがみつからない)にも移植が可能になる場合があります。

不利な点

  • 採取される細胞の数に限りがあるため、体重の重い成人の場合には必要な細胞数をもつ臍帯血が見つからない場合があります。
  • 移植後の血液細胞の回復は、骨髄移植、末梢血幹細胞移植よりも遅れる傾向にあり、感染症がより問題になります。
  • 成人の場合、幹細胞の優先度としては、原則として「HLA一致の兄弟>骨髄バンクドナー>臍帯血」となりますが、成績に関しては非血縁者間骨髄移植と同等の成績も報告されています。
  • 小児の場合必要細胞数が少なくて済むため成人より適応が広がります。

臍帯血移植の適応疾患

通常の化学療法(抗がん剤の治療)では治癒、長期生存が望めない血液悪性疾患(白血病など)が対象となります。化学療法で良い成績が得られている疾患(急性前骨髄球性白血病など)は対象となりません。逆に病気として非常に進行した状態(たとえば急性白血病の再発で全く抗がん剤の治療に反応しない場合)では、移植をしても難しい場合がほとんどです。全身状態が移植に耐えられないと判断される場合も適応はありません。移植前には前治療としての大量の抗がん剤の投与、全身放射線照射が必要になるため年齢としては50歳までが目安となります。
再生不良性貧血、先天性代謝疾患に関しては生着不全が多く認められるため、積極的な適応とはいえません。

臍帯血移植はどこでうけられるの?

当院の他、臍帯血移植登録病院で可能です。
日本さい帯血バンクネットワークのホームページに登録病院のリストがあります。

当院では現在治療を受けられている病院が登録病院でない場合、主治医の先生からご紹介いただければご相談の上でできるだけ対応いたします。
セカンドオピニオンを希望される場合にはあらかじめ血液内科に電話予約の上、主治医の先生に資料を頂いてお越しください。