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セクション紹介

最終更新日:2024年2月19日

調剤

電子カルテシステムの利用に加え、計数調剤管理システム(F-wave)など調剤支援システムを新たに導入し、安全な薬物療法の実施支援を行っています。また、プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)の実践により、薬物療法の適正化や患者さんの安全性・利便性の向上に寄与しています。また、当院では平成6年から院外処方せんの発行を積極的に行っており、地域の保険薬局と連携しながら医薬品の適正使用の推進と確保に努めています。

薬剤師外来

院外処方も含めハイリスクな薬剤(経口抗がん薬など)を対象に、外来患者さんの医師診察前後に面談を行い、医薬品の適正使用に貢献しています。患者さんの満足度向上に加え、医師の負担軽減や薬剤師の専門性向上にも寄与しています。

注射

注射薬、消毒薬、処置薬等の管理・供給を行っています。注射処方せん調剤時には、患者さんの身長・体重・体表面積・腎機能・肝機能等をチェックし、投与量、投与経路、投与速度、配合変化、相互作用(内服薬を含む)などの鑑査を行っています。アンプルピッカーの導入により業務が効率化し、毎日19病棟(約400件)の注射薬を個人セットとして供給しています。

手術室も薬剤師が常駐し、麻薬や麻酔剤・筋弛緩剤などを管理しています。また、予定手術に対する個人セットも行っています。

病棟、外来の定数薬・処置薬については担当薬剤師が定期的に使用期限などのチェックを行っています。

化学療法

化学療法センター(40床)で通院治療を受ける患者さんや、病棟で治療を受ける患者さん全ての抗がん剤治療に薬剤師が寄与しています。治療内容の確認、抗がん剤の投与量や投与スケジュールの確認、抗がん剤の安全で正確な調製(外来1100件/月、入院260件/月)、患者さんへの服薬指導(外来220件/月、入院も多数)、副作用の早期発見など、薬の特徴をよく知る薬剤師が安全な治療を支えています。

初回治療の患者さんには、外来・入院とも、安心して治療を受けていただけるよう、お薬の特徴、治療スケジュール、主な副作用と発現時期、その対策について薬剤師が説明します。2回目以降も治療後の経過をお聞きし、副作用対策が不足している場合は、主治医に追加対策を提案し、患者さんができるだけ快適に治療継続できるよう、支援しています。化学療法センターでは毎朝のミーティングのほか、治療を受ける患者さん全員の情報を確認し、医師・看護師・薬剤師・臨床心理士などの多職種が連携して治療を支援しています。

複雑化する化学療法の情報を、主治医や薬剤師、看護師をはじめ「かかりつけ医」や院外処方せんを扱う「院外薬局」と共有したいとの願いから、オリジナル化学療法版お薬手帳「かけはし」を作りました。副作用対策を含めた治療経過を上手に記録し、適切にスタッフに相談できるよう、手帳の利用方法を薬剤師が説明指導のうえ、提供しています。また、院外薬局との連携を充実させるため、説明に用いる文書を院外薬局向けにお渡しし、治療内容や副作用状況の共有に努めています。

環境曝露のリスクが極めて高い抗がん剤は、土日祝日を含め、専門職である薬剤師が安全キャビネット内で調製し、院内全体の抗がん剤曝露対策に貢献しています。

レジメン一覧

医薬品情報

医薬品の適正使用推進のため、医薬品情報を収集し、医師・看護師等の医療スタッフに対して情報提供を行っています。
医薬品の採用、廃止、適正使用について審議される薬事審議会の事務局として関連薬剤に関する情報収集と評価ならびに資料作成を行っています。また、毎月「薬剤情報」を発行し院内にタイムリーな医薬品情報を届けています。
医薬品及び医療機器等により副作用が発現したときは、緊急度・重篤度など必要に応じて院内へ情報提供するとともに、厚生労働省や企業へ報告するなど適切な措置を講じています。

製剤

製剤室では「院内製剤」の調製を行っています。「院内製剤」とは病院内で使用されるために特別に作成される薬剤の事です。市販の医薬品では治療上の特殊なニーズに対応できない場合に院内製剤を用いることがあります。院内製剤は倫理委員会及び薬事審議会で審議し、患者さんの同意を得て使用しています。

当院で調製している代表的な院内製剤は以下の通りです。
  • 注射剤 : トリパンブルー液、ブリリアントブルーG溶液
  • 点眼・点耳剤 : 塩酸点眼、オキシドール点耳 等
  • 外用剤 : Mohs氏ペースト、ウリナスタチン膣坐剤 等*
  • 内用液剤 : ルゴール液
当院の製剤室は無菌室(クリーンルーム)を有し、注射剤においてはクラス100の環境下で調製を行っています。

また、静岡県立大学薬学部と連携しており、高速液体クロマトグラフィーによる製剤品の含有量の測定も行っています。

※静岡県環境衛生科学研究所との共同研究論文―ウリナスタチン腟坐剤の製剤化およびその品質評価― 医療薬学 33,775-780(2007)

病棟業務

病棟薬剤業務

院内の19病棟すべてに担当薬剤師を配置しています。2~4つの病棟でグループを形成し、複数の薬剤師がチームとして担当する形で病棟薬剤業務を行っています。主な業務としては、
  1. 入院時の持参薬の確認と服薬計画の提案
  2. 薬剤投与前の相互作用や、腎機能や肝機能を考慮した投与量の提案
  3. 患者さんへのハイリスク薬等の投与前の詳細な説明
  4. 他の医療スタッフへの医薬品情報の提供やカンファレンスへの参加
などです。薬剤師の目を通し、患者さんに安全な薬物治療が提供できるように常に注意を払っています。

薬剤管理指導業務

患者さんのお薬の服用歴や副作用及びアレルギー歴などの情報をお聞きした上で、入院中に使用される薬剤の効果や服薬方法、注意事項などについて説明を行っています。お薬服用後についてはお薬の効果を評価して、いつも安心してお薬を使用していただけるように努めています。