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動脈管開存に対するIVR(カテーテル治療)

最終更新日:2023年4月24日
動脈管は、出生前に肺動脈と大動脈をつないでいる血管で、通常出生後10〜15時間で閉鎖しはじめます。閉鎖しなければ動脈管開存(patent ductus arteriosus; 以下,PDA)として発症します。
PDAの直径が2-3mm以上だと肺動脈への血流が多くなり、呼吸障害、肺高血圧、成長障害、風邪をこじらせて肺炎になりやすい、といった症状を呈します。1mm前後と細いと普段症状がありませんが、感染性心内膜炎を引き起こすことがあります。近年は、カテーテルによる閉鎖術の安全性が向上しているため、症状がなくても予防的治療をする方が長期的に有用と考えられています。成人や高齢になり発見されるものも含め、今では従来の外科手術からカテーテル治療が第一選択となりつつあります。
当院では、日本にカテーテル治療が導入された当初の1996年から動脈管閉鎖用コイルによる治療を積み重ねています。2009年から動脈管専用の閉鎖栓による治療を開始し、乳児から成人までの大きな動脈管も閉鎖できるようになりました。
また、2019年1月に日本で初めて、第2世代の閉鎖栓による治療を行い、生後6か月未満のより小さな乳児の治療ができるようになりました。さらに、2020年4月、やはり日本で初めて第3世代の閉鎖栓による治療をはじめ、治療対象は体重3kg未満の新生児にひろがりました。2021年10月には、この時点で日本最低体重1134g(生後18日)の極低出生体重児のPDAの閉鎖に成功するなど、全国トップレベルの治療経験があります

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通常治療は2泊3日でおこないます。超低出生体重児を含む低出生体重児,新生児,乳児から成人,高齢者までの幅広い体格、年齢層での治療が可能ですので、受診希望やご相談等があれば遠慮なくご連絡ください。

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