心臓の手術においては、多くは胸骨正中切開でアプローチします。
これは胸部前部にある胸骨という骨を左右中央で縦に切開する方法です。
手術が終了する際には、この胸骨を金属ワイヤー(多くはチタンなどの合金を使用)や糸を用いて固定します。この固定により、左右に別れていた胸骨が接着し、術後約3か月程度で治癒します。ただ、この治癒する過程において、胸骨全体または一部が前方に突出することがあります。
はっきりした数字ではないですが、お子さんでは半分強の患者さんが多かれ少なかれ前方に突出します(ちなみに約1割程度は陥凹します)。前方に突出する原因ははっきりとはわかりませんが、胸骨の成熟性・柔らかさなどが原因ではないかと考えています(成人では突出する可能性が小児よりは低い)。
前方への突出はそれ単体では特に問題なく、内部臓器への影響などもあまりありませんが、前方に突出することでけがをすることがあったり、炎症を起こしたりすることがあります。また、単純に外見上の問題で修正を希望されることは多くなっています。
これは胸部前部にある胸骨という骨を左右中央で縦に切開する方法です。
手術が終了する際には、この胸骨を金属ワイヤー(多くはチタンなどの合金を使用)や糸を用いて固定します。この固定により、左右に別れていた胸骨が接着し、術後約3か月程度で治癒します。ただ、この治癒する過程において、胸骨全体または一部が前方に突出することがあります。
はっきりした数字ではないですが、お子さんでは半分強の患者さんが多かれ少なかれ前方に突出します(ちなみに約1割程度は陥凹します)。前方に突出する原因ははっきりとはわかりませんが、胸骨の成熟性・柔らかさなどが原因ではないかと考えています(成人では突出する可能性が小児よりは低い)。
前方への突出はそれ単体では特に問題なく、内部臓器への影響などもあまりありませんが、前方に突出することでけがをすることがあったり、炎症を起こしたりすることがあります。また、単純に外見上の問題で修正を希望されることは多くなっています。
このような胸骨突出を、時間をかけ、ゆっくりと矯正していくことを目的としたものが、胸骨矯正プロテクタを用いた非観血的装具療法です。
胸骨矯正プロテクタを用いた非観血的装具療法の実際
適応
胸骨突出自体は、内部臓器などへの悪影響はありませんので、あくまで患者さんおよびご家族の希望に応じて治療を開始します。
ただ、診察させていただき、突出がほぼない場合は治療適応がないということでお断りさせていただくことがあります。また、心機能や呼吸、全身状態が悪い、などの理由でお勧めできないこともあります。
ただし、治療を希望されることは自由ですので、まずはコルセット外来で相談いただければ適切に判断させていただきます。
胸骨矯正プロテクタを用いた非観血的装具療法の実際
適応
胸骨突出自体は、内部臓器などへの悪影響はありませんので、あくまで患者さんおよびご家族の希望に応じて治療を開始します。
ただ、診察させていただき、突出がほぼない場合は治療適応がないということでお断りさせていただくことがあります。また、心機能や呼吸、全身状態が悪い、などの理由でお勧めできないこともあります。
ただし、治療を希望されることは自由ですので、まずはコルセット外来で相談いただければ適切に判断させていただきます。
装着
胸骨矯正プロテクタは素肌に装着せず、シャツなど下着の上に装着します。
装着の強度は胸骨の変形程度によっても変わりますが、一般的には強ければ強いほど、矯正の時間は早くなります。ただし、動きが悪くなったり、呼吸に影響が出たりすることもあります。また、正中創周囲に発赤がみられることもります。初期の段階で強くしすぎると、患者さんが装着を拒否したりすることもあります。
装着の強さ、位置などはマジックテープで調整できます。また、コルセット外来で微調整していきます。
装着している時間も、同様に長いほど効果は早く出ますが、家庭外での行動(保育園・幼稚園や学校など)に影響が出たりすることもあり、最低6時間をお勧めしています。
動きが大きいとずれることもありますので、夜間帯・入眠中に装着している患者さんも多く見られます。
また、夏場はあつく、あせもなど皮膚炎などを起こすこともあります。少なくとも1日1回ははずして、皮膚や胸骨の様子を必ず観察してください。
胸骨矯正プロテクタは素肌に装着せず、シャツなど下着の上に装着します。
装着の強度は胸骨の変形程度によっても変わりますが、一般的には強ければ強いほど、矯正の時間は早くなります。ただし、動きが悪くなったり、呼吸に影響が出たりすることもあります。また、正中創周囲に発赤がみられることもります。初期の段階で強くしすぎると、患者さんが装着を拒否したりすることもあります。
装着の強さ、位置などはマジックテープで調整できます。また、コルセット外来で微調整していきます。
装着している時間も、同様に長いほど効果は早く出ますが、家庭外での行動(保育園・幼稚園や学校など)に影響が出たりすることもあり、最低6時間をお勧めしています。
動きが大きいとずれることもありますので、夜間帯・入眠中に装着している患者さんも多く見られます。
また、夏場はあつく、あせもなど皮膚炎などを起こすこともあります。少なくとも1日1回ははずして、皮膚や胸骨の様子を必ず観察してください。
コルセット外来(胸骨矯正プロテクタ)の流れ
初診
面談、診察を行います。
測定
一人ひとり体格や胸骨突出の度合いに応じた胸骨矯正プロテクタを作成しますので、体格の測定が必要です。測定値に沿ってオーダーメイドで製作することになります。
装着
測定から1~2週間で胸骨矯正プロテクタが完成します。外来にて装着指導を行います。もし遠隔地にお住まいであれば測定時にある程度説明し、胸骨矯正プロテクタを郵送することも可能です。
フォローアップ
装着後約1か月で装着の方法や胸骨・正中創などへの影響を確認します。その後、装着後約3か月時に診察します。早い人ではここまでで効果を認め、中止することもあります。以後は治療効果の判定をあわせて適宜診察、約3か月間隔程度で行っていきます。
診察時にはレントゲン評価に加え、胸骨矯正プロテクタの部品(パッドなど)切り替え、微調整なども同時に行います。
治療期間は、改善の程度によりますが、3か月から2年程度で、多くは6か月~1年程度です。
初診
面談、診察を行います。
測定
一人ひとり体格や胸骨突出の度合いに応じた胸骨矯正プロテクタを作成しますので、体格の測定が必要です。測定値に沿ってオーダーメイドで製作することになります。
装着
測定から1~2週間で胸骨矯正プロテクタが完成します。外来にて装着指導を行います。もし遠隔地にお住まいであれば測定時にある程度説明し、胸骨矯正プロテクタを郵送することも可能です。
フォローアップ
装着後約1か月で装着の方法や胸骨・正中創などへの影響を確認します。その後、装着後約3か月時に診察します。早い人ではここまでで効果を認め、中止することもあります。以後は治療効果の判定をあわせて適宜診察、約3か月間隔程度で行っていきます。
診察時にはレントゲン評価に加え、胸骨矯正プロテクタの部品(パッドなど)切り替え、微調整なども同時に行います。
治療期間は、改善の程度によりますが、3か月から2年程度で、多くは6か月~1年程度です。
胸骨矯正プロテクタの費用について
胸骨矯正プロテクタは一時的に費用をご負担していただく必要はありますが、意見書により還付の対象となります。ので、実質上のご負担はほとんどありません。
コルセット外来
毎週月曜日、水曜日の午後、コルセット外来を行っております。
もしご希望があればお気軽にお問い合わせいただき、予約を取っていただければと思います。
担当者が不在の場合は休診となりますので、まずはお電話でもお問い合わせいただくことをお勧めします。
遠隔の場合にはオンラインでの受診を行うことも可能です。
<コルセット外来>
場所;外来「海」
毎週月曜日、水曜日午後1時~4時
担当:廣瀬(心臓血管外科)
お問い合わせ 054-247-6251(静岡県立こども病院)担当:青山
胸骨矯正プロテクタは一時的に費用をご負担していただく必要はありますが、意見書により還付の対象となります。ので、実質上のご負担はほとんどありません。
コルセット外来
毎週月曜日、水曜日の午後、コルセット外来を行っております。
もしご希望があればお気軽にお問い合わせいただき、予約を取っていただければと思います。
担当者が不在の場合は休診となりますので、まずはお電話でもお問い合わせいただくことをお勧めします。
遠隔の場合にはオンラインでの受診を行うことも可能です。
<コルセット外来>
場所;外来「海」
毎週月曜日、水曜日午後1時~4時
担当:廣瀬(心臓血管外科)
お問い合わせ 054-247-6251(静岡県立こども病院)担当:青山