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正常の心臓

最終更新日:2014年11月13日

正常の心臓の解剖と血行動態について

心臓の基本構造

心臓は、外から見るとポンプの役割をする一つの筋肉の固まりですが、その中は、4つの部屋(左右心房、左右心室)に分かれています。心臓のポンプとしての役割は、主に心室が行っています。

心房には全身ないし肺から血液が戻ってくるための血管(大静脈、肺静脈)がつながり、心室には肺ないし全身に血液を送り出すための血管(肺動脈、大動脈)がつながっています。

左右それぞれの心房と心室の間には、血液が、心房から心室のみに流れるように逆流防止弁があり、それぞれ三尖弁、僧帽弁と呼びます。また心室から全身、または肺に流れた血液が心臓に戻らない様に、ここにも逆流防止弁があり、それを肺動脈弁、大動脈弁と呼びます。

また左右の心房心室の間には、酸素の少ない血液と多い血液が混ざらないように壁があり、それをそれぞれ心房中隔、心室中隔と呼びます。

正常心臓での血液の流れ

血液の流れ

全身に酸素を供給した後の酸素の少ない青い血液(静脈血)は、上半身は上大静脈、下半身は下大静脈を通って右心房に入り、三尖弁経由で右心室へ流れます。右室から肺動脈弁経由で肺動脈に流れて、左右肺動脈に分かれて各々の肺に到達し酸素交換を行います。(肺循環)

・肺から戻ってきた酸素化された赤い血液(動脈血)は、左心房に戻ってきてその後僧帽弁経由で左心室に入り大動脈に駆出されて全身まで送られます。(体循環)