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献腎移植待機者外来

最終更新日:2017年9月5日

献腎移植を希望されている方へ「献腎移植待機者外来」のご案内

ハイリスク外来から献腎移植待機者外来に名称変更しました
【重要】
日本臓器移植ネットワークのルールにより、2017年度から、献腎移植登録・更新手続きを完了するためには、前年度に移植登録病院への年1回以上の受診が必須となりました。
【方法】
当院に移植登録をされている患者さんは、現在透析中のクリニックの主治医に本院「献腎移植待機者外来」の予約を取ってもらってください。受診の際は、診療情報提供書(紹介状)だけでなく、過去2年間の健康診断や癌検診の結果がありましたらすべて持参してください。
【受診の目的】
年に1回受診する目的は、移植を待つ透析患者さんの健康を維持することです。透析患者さんが亡くなられる原因は順番に1位/心血管系疾患、2位/感染症、3位/癌 ですから、この順番に注意する必要があります。

献腎移植待機中の透析患者さんの傾向と対策

2015年本院で献腎移植を希望されている患者さん146名に46項目に及ぶ問診を行い、130名の方々から回答が得られましたので、以下に待機患者さんの傾向と対策を提示します。
【1】心血管系
1.危険因子
1〜6%の方しか心血管系(脳、心臓、足)の症状を持っていませんでした。にもかかわらず心血管系死亡は透析患者さんの死因第1位です。よって無症状でも以下のリスク項目が3つ以上ありましたら詳しく調べる必要があります。
※リスク項目:透析歴1年以上、60歳以上、喫煙中、糖尿病、高血圧、高コレステロール、心肥大、狭心症。
2.薬剤
心血管系の疾患に対し、すでに抗血小板・抗凝固剤を内服されている方は出血しやすいので、手術時に出血予防の輸血をする可能性があります。
3.喫煙
15%の方が喫煙されていましたが、全身麻酔の手術が困難ですし、移植した腎臓がうまく働かない可能性があります。必ず禁煙してください。
【2】感染症
ワクチン(予防接種)で予防できる感染症があります。帯状疱疹、風疹、はしか、おたふく、B型肝炎、子宮頸癌ウイルス、肺炎球菌などです。移植後では接種できないワクチンもあるので、今のうちに接種しておきましょう。19%の方が肺炎球菌のワクチンを接種されていました。透析患者さんは肺炎にかかり易いので、65歳未満の方も積極的にワクチン接種しましょう。
なお、ワクチン接種は保険がきかず自由診療(自費)となります。
【3】癌
透析患者さんは腎臓や膀胱の癌をはじめ、多くの臓器の癌発症率が上がり、腎移植後にはさらにその発症率が上がると言われています。よって移植のチャンスが訪れる前にその芽を摘んでおく必要があります。
市の委託医療機関では市の指定した検査料で癌検診が可能です。検査項目は胃癌、大腸癌、前立腺癌、乳癌、子宮頸癌が必要です。市の助成する検診項目に歯周病検診や骨粗鬆症検診もありますので、こちらも是非受けてください。
【4】免疫
1.抗HLA抗体
1年間で3%の方が輸血をされていました。輸血により、移植される腎臓に対する免疫(抗HLA抗体)ができてしまう可能性があります。拒絶反応の原因になりますので移植前に抗体検査をしておく必要があります。また、透析導入後に妊娠・出産された方も抗HLA抗体検査が必要ですので、報告してください。
2.原病
透析になった原因が、ある種の腎炎である場合、あらかじめ扁桃摘出や、血漿交換が必要かどうかの相談が必要です。そのため御自身が腎不全になった原因は、移植する腎臓を長持ちさせるために大切な情報となります。
【5】内分泌・代謝
1.体重管理
体重(kg)を身長(m)で2回割った値であるBMIが30以上ある肥満の方が8%おられました。このような方は手術が困難で、移植した腎臓の働きが悪くなる可能性が高くなりますので、日頃から減量に努めてください。
2.運動
4%の方が透析のない日に12時間以上横になられていました。このような方は生活環境において身体的ばかりでなく、精神的にも弱くなっていく可能性があります。本科へ受診の上、腎移植を目標に適度な運動を行い、身体的・精神的に健康な状態を維持しましょう。
3.副甲状腺機能
18%の方がレグパラを2錠以上(50 mg以上)内服されていました。また6%の方が副甲状腺ホルモン500 pg/ml以上でした。このような方はあらかじめ副甲状腺摘出術が必要かどうか相談する必要があります。