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腹膜透析について

最終更新日:2024年2月7日

腹膜透析とは

腹膜透析は、自宅で行える透析治療です。

その仕組みは

おなかの中に腹腔というスペースがあり、その周りを「腹膜」が覆っています。

腹腔内に細く柔らかい「カテーテル」という管を手術で埋め込んでおき、この管を通して透析液を注排液します。透析液を腹腔内に4~8時間程度貯留しておくと、腹膜を通して体内に溜まった水分や尿毒素が透析液に溶け込んでいきます。これを腹腔から排液することにより尿毒素が体から除去されていきます。

腹膜透析液の交換回数は通常1日3~4回で、1回の操作に30分程度要します。時間の作れない方は、夜間睡眠中に自動的に透析液を交換する器械もあり、生活スタイルに合わせた処方が可能です。

その長所は

ゆっくりと時間をかけて水分や老廃物の除去を行うため、体に優しく、治療に伴う血圧低下は認められません。そのため子供や高齢者、心機能の悪い方も安心して行えます。

また、自分の生活スタイルにあわせて治療時間を設定でき、通院回数も月1~2回程度で済むことから、仕事をされている忙しい方にもおすすめできます。

治療の場が病院でなくても良いため、旅行先(国内、国外)へ透析薬剤を持参し、思い出作りに励む方もいます。

その他、腹膜透析では、治療開始後も数年に渡り尿量を維持することが出来ることから(残腎機能保持作用)、血液透析と比べ水分制限が緩く、かつ、カリウム制限もほぼ行わなくて済みます。

その短所は

自宅で行う透析であるため、指導に基づいたやり方で治療を行って頂くことが必要です。

誤った操作を行うと、腹膜炎を起こしてしまうこともあります。

また、腹膜透析年数が長くなると、腹膜の劣化や尿量の減少を伴い、十分な透析治療が行えなくなります。人によって期間は異なりますが、5年前後で変化が出ることが多く、その際には血液透析以上に厳密な水分制限や食事制限が必要となったり、体調が悪くなるなどの症状を呈するため、腹膜透析を中止し血液透析への変更をおすすめしています。

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