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心房中隔欠損症(ASD)

最終更新日:2014年12月17日
ほとんどの場合、無症状で経過し、よく学校検診で以上を指摘されて初めて診断がつく場合もあります。4つある心臓の部屋のうち、上半分の心房(右側の右心房と左側の左心房の2つ)という部屋の間の隔壁(壁)に穴が開いている病気です。症状の有無、手術時期に関しては、この穴を介して左から右に流れる血流の量によってある程度決まってきます。

手術は人工心肺を使用して、心停止下で右心房を開けて、欠損孔を直接閉鎖します(ときにパッチ閉鎖)。現在では、体重20kg以下の患者さんでは、やや小さめの皮膚切開、胸骨の部分切開で手術を行っており、Tシャツを着ても傷が見えないようにと配慮しています。体重20kg以上の患者さんの場合は、やはり体格や胸骨のかたさなどが、部分切開手術を難しくするため、胸骨の全切開で行っていますが、皮膚切開はできるだけ小さくするようにしています。

この病気は、当院ではほとんどが完全無輸血手術の対象となり、現在のところ、15kg以上の体重があれば、無輸血手術の達成率は100%です(もちろん、本疾患でも、生後比較的早期から症状を呈する場合もあり、そのような患者さんの場合は、手術時期が早くなるため、無輸血手術が不可能な場合もありますのでご了承下さい)。

本疾患も、術後経過は概ね良好で、術後およそ5日から7日で退院されます。