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直腸癌に対するロボット手術

最終更新日:2019年7月4日

直腸癌に対するロボット手術

da Vinci Xi(上記)とda Vinci Siの2台体制
左からカメラと鉗子を動かすペーシェントカート、映像処理器や電気メスを備えたビジョンカート、ロボットを操作するサージョンコンソール

大腸癌の中でも肛門に近い直腸にできた癌(直腸癌)に対する手術は、正確な知識と高度な技術を必要とします。狭い骨盤内で隣接する他臓器を損傷せずに癌を摘出する必要があるため、これまで繊細な手術操作が課題でありました。その課題を克服する可能性のある「ロボット手術」が、2018年4月から保険適応になり当院でも手術を行っております。

大腸癌と診断される患者さんは、全がんの中で現在最も多く14万9500人、男性では第4位、女性では第2位です(国立がん研究センターがん情報サービス:2017年のがん統計予測)。

大腸癌と診断された患者さんには、いくつかの検査を受けていただき「Stage(病期)」を決定し適切な治療を検討します。早期発見されれば、内視鏡的治療が可能です。それ以外の場合には、多くは手術治療を受けていただくことになります。

大腸癌の手術には、従来からの開腹手術と数か所の小さな穴を開け細いカメラと鉗子で行う腹腔鏡下手術があります。腹腔鏡下手術は開腹手術と比べ、合併症が少なく、身体の負担も少ないため、術後の回復が早いことが分かっています。

ロボット手術

ただし、腹腔鏡下手術は腹壁にある穴を支点にして鉗子操作を行います。そのため、手の動きに対して鉗子の動きが反対方向に動きその動作幅も大きくなってしまいます。よって、大腸癌の中でも直腸癌に対しては骨盤内深くの操作に制限があり、手術手技に習熟を要します。

ロボット手術

今回、保険適応になったロボット手術はこのような直腸癌に対する腹腔鏡下手術の課題を解決する可能性があります。ロボット手術では腹腔鏡下手術と同じ数か所の小さな穴から入った細いカメラと鉗子をロボットのアームに接続します。手術を行う医師は、患者と離れたコンソールから腹腔内の鮮明な3D画像をみながら鉗子を操作します。ロボット専用の鉗子は、医師の手の動きと同方向に動き、その動作幅も実際の手の動きに対して小さいため細かい操作が可能です。また、先端部分は人の手首を元に設計されており、多方向に動く関節があります。このようなロボット手術特有の利点は、周囲臓器を適切に温存しながら、骨盤内深くにある直腸癌を取り残すことなく切除するには非常に有用であると考えられます。

直腸癌手術に有用なポイント

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術

ロボット手術

ロボット手術

腹腔鏡下手術では腹壁の穴を支点に鉗子を操作するため、鉗子先端の動く方向は手の動きに対して逆方向になり動作幅も大きくなってしまいます。
ロボット手術では操作する手は鉗子先端にある感覚のため、鉗子先端の動く方向は手の動きと同じで動作幅も小さい。先端は手首のように曲がることができるため骨盤深部の操作に適していると考えらます。

当院では、直腸癌に対するロボット手術を2016年7月から臨床試験として開始しております。このたび2018年4月からは保険診療として多くの直腸癌の患者さんにロボット手術を受けていただけるようになりました。ただし、ロボット手術はこれから学会主導でその有用性を明らかにしていく段階です。そういった現在の状況を十分にご理解いただく必要があります。
治療の詳細に関する説明をご希望の方は担当医にお聞きください。

静岡県立総合病院 消化器外科 大腸外科

手術見学(医療関係者の方へ)

日本ロボット外科学会専門医、Robo-Doc Pilot 国

ロボット支援下内視鏡下手術(ロボット手術)導入に関しては、日本内視鏡外科学会が定める指針を満たすことが必要です。
その中で、術者および助手はda Vinci Surgical System製造販売会社(Intuitive Surgical社)の定めるトレーニングコースを受講しロボット手術のCertificateを取得していることが条件になります。

当院の直腸癌に対するロボット手術は全国有数の症例数です。
大腸外科 間 浩之(日本ロボット外科学会専門医、日本内視鏡外科学会推奨プロクター)はIntuitive Surgical社からの指導医認定を受けており、指導施設である当院での手術見学によりCertificate取得が可能です。Certificate取得目的に限らず、他施設からの手術見学は随時受け付けております。