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胃癌に対するロボット手術

最終更新日:2018年5月16日
胃癌と診断された患者さんには、いくつかの検査を受けていただき「Stage(臨床病期)」を決定し適切な治療を検討します。早期癌の一部では、内視鏡的治療が可能ですし、手術で治せない場合には化学療法を行うことになります。

「手術用ロボット da Vinci Xi」

「手術用ロボット da Vinci Xi」

胃癌の手術の方法には従来の開腹手術(大きくお腹を切る方法)のほかに腹腔鏡手術(小さい傷からカメラや道具を入れて行う手術)とロボット支援下手術(腹腔鏡手術をロボット支援のもとに行う手術)があります。
近年、我が国では主に早期の胃がんに対して腹腔鏡手術が行われることが多くなってきました。腹腔鏡手術は従来の開腹手術と比べて、体に加わる負担が少ないと考えられています。腹腔鏡手術の利点は、傷が小さいことによる術後の痛みの軽減、より早い術後の回復、より短い入院期間、そして美容上の美しさなどが挙げられます。当院でも臨床病期I期の胃がん患者さんの多くが腹腔鏡手術を受けています。
今回、2018年の4月より新しい方法であるロボット支援下手術が保険適応になりました。手術支援ロボットは1997年より臨床応用され、世界では3000台以上稼動しています。当院でも現在2台の手術支援ロボットが活躍しています。手術支援ロボットが自動で医師の代わりに手術を行うわけではなく、あくまでも手術を行うのは医師です。手術用のロボットは医師の行う腹腔鏡手術の支援を行います。

「当院におけるロボット支援下胃切除術」

「当院におけるロボット支援下胃切除術」

ロボット支援による胃切除術は、従来の腹腔鏡手術に比べてより繊細で、正確な手術を行うことができると考えられています。腹腔鏡手術ではお腹に開けた小さい穴から手術器具を差し込んで手術をしますが、手術器具はまっすぐですからお腹の中で曲げることができません。ロボットには関節が付いているので、お腹の中でも手術器具を自由に曲げることができます。そのために従来の腹腔鏡手術では不可能であった複雑な操作を容易に行うことができます。また人間はいわゆる「手ぶれ」をしますが、ロボットには操作する医師の手ぶれを補正する機能が付いています。また従来の腹腔鏡手術は二次元の画面を見て操作することが多いですが、ロボットの操縦席モニターには高画質・高倍率の3D画像が映し出されます。そのために従来の腹腔鏡手術よりも精度の高い動きが可能となり、出血量の減少等が期待できます。

当院では、胃癌に対するロボット手術を2017年7月から臨床試験として開始しました。このたび2018年4月からは保険診療として多くの臨床病期I期の胃癌の患者さんにロボット手術を受けていただけるようになりました。ロボット胃切除術は日本で行われていた先進医療の結果、腹腔鏡よりも合併症を減らす可能性があることが示されています。しかし、治癒率や再発率など長期の成績については明らかでないこともあります。

治療の詳細に関する説明をご希望の方は担当医にお聞きください。

静岡県立総合病院 消化器外科