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骨密度測定

最終更新日:2024年2月27日

骨密度測定01

平成27年4月から骨密度測定装置がホロジック社製 QDR-2000(東洋メディック)からHORIZON DISCOVERY(東洋メディック)に新しくなりました。


検査目的

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗しょう症」といいます。この検査は、骨粗しょう症の診断に用いられます。
骨粗しょう症により骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、脚の付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨:とうこつ)、腕の付け根(上腕骨)です。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折が生じても単なる腰痛として見過ごされ、痛みを感じない場合もあります。 1ヵ所骨折すると周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見・早期治療が重要です。
また、大腿骨は、骨折すると歩行が困難になり要介護状態になることのある場所です。骨折の85%は転倒によるものなので骨粗しょう症の治療とともに転倒予防も重要となります。

装置について

この骨密度測定装置は二重エネルギーX線吸収測定法(dual-energy X-ray absorptiometry)は、2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。
装置が新しくなったことにより精度が増すだけでなく、従来よりも1回あたりの被ばく線量が低下しました。それに検査台と測定器の間が広くなり、アームも小型化されたため患者さんが感じる圧迫感が減りました。また、画像処理が速くなったことで検査結果を患者さんに渡すことができるだけでなく、担当医も同時に確認できる体制となりました。

検査のながれ

放射線受付(K-1)で患者案内表をご提示いただき、氏名の確認を行います。受付に指示された検査室(5番)の前でお待ちいただきます。診療放射線技師が名前をお呼びし、室内にお入りいただきます。
当院では、全身骨測定、上腕骨(橈骨)、腰椎、大腿骨(頸部)を行っております。
部位時間
腰椎(正面)10分程度
全身骨15分程度
大腿骨頚部10分程度
手首(前腕骨-橈骨)5分程度

検査時の注意事項とお願いについて

•X線を使用しますので妊娠中や妊娠の可能性がある方は、担当医または検査担当技師へお申し出ください。

•以下に該当する物は取り外して頂き、検査衣等に着替えて頂くことがあります。
■金属製品(ネックレス・時計・エレキバン・ブラジャー等)
■ボタン・湿布薬・カイロ・Tシャツ(ゴム製プリント・ラメ等)
■7眼鏡、補聴器、コルセット等

•以下に該当する物を人体に挿入されている場合は、確認させていただく場合がありますので担当技師にお声かけください。
■心臓ペースメーカ、埋め込み型除細動器

•その他、検査について不明な点がございましたらお気軽に放射線技師ご相談ください。

•当日受診できない場合や日時予約の変更に関するお問い合わせは、検査予約を行った診療科にご連絡ください。

よくある質問

Question 1)骨密度検査と他の検査を一緒に行っても大丈夫ですか?
Answer 1) バリウム製剤を使用した検査(胃や大腸など)や核医学検査、造影検査を1か月以内に行った患者さんは、骨密度の値に影響を及ぼす可能性がありますので、担当医にご相談ください。

Question 2) 食事や薬など検査を受ける際には、注意が必要ですか?
Answer 2) 食事や薬をこの検査を受けていただくために制限していただく必要はありません。ただし、上記に記載した造影剤などを使用した場合は、担当医にご相談ください。

Question 3) 骨密度を調べる方法は、他にもあるのですが、違いはなんですか?
Answer 3) DEXA法のほかにMD法、SXA法、Q-CT法、p-QCT、超音波法があります。主に、X線を使用するものとX線を使用しない超音波を用いて調べる方法に分かれ、検査精度も異なりますが、当院では、骨密度を正確に計測できるDEXA法を採用しております。

Question 4) 腰椎と大腿骨など何か所も一日に検査して被ばくとかは大丈夫ですか?
Answer 4)当院で使用している機器は、胸部X線撮影の1/10程度のX線を使用し、撮影を行っております。そのため1日に何か所も測定しても1回の被ばく線量が多くなることはありませんので安心して検査を受けてください。