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動脈管開存症

最終更新日:2014年12月18日

動脈管開存症に対する外科治療

動脈管とは、お母さんの胎内にいる間は開いていますが、出生とともに不要となり閉じる血管です。何らかの原因でこの血管が開いたままになると、動脈管を経由して大動脈と肺動脈の間に血液の短絡がおこります。多くは大動脈から肺動脈へのシャントが発生し、肺血流が増加し心臓に負担を来たします。このような場合、無症状で経過し、年長および成人になってから発見される場合と、新生児期に大きく開いており緊急で治療が必要になる場合があります。また、複雑心奇形に合併するPDAではむしろ開存させておくことが全身還流の維持に必要になることがあります。この場合、プロスタグランジン製剤などを用いて病院で管理することになります。

治療方法は動脈管の閉鎖です。当院では、外科的に閉鎖する方法と、カテーテルで閉鎖する方法があります。動脈管の大きさやその形態により治療方法を決定します。特に新生児期の大きな動脈管開存であれば、緊急で外科的閉鎖の適応となります。

手術は多くの場合、側開胸で行い、人工心肺を使用せずに動脈管をしばります。年長児の場合、手術後は集中治療室へ帰りおよそ1週間後に退院となります。術後に起こり得る合併症としては(1)反回神経麻痺(喉もとの動きの低下が原因で起こる嚥下困難・嗄声など)(2)創部治癒不全(3)乳び胸などが挙げられます。ごくまれに動脈管の損傷により下半身還流障害を来たすことがあります。